メモ帳~本とお菓子といろいろ

福岡に住む主婦の備忘録です。

オードリー若林の『ご本、出しときますね?』を読みました

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読書好きとして知られる芸人のオードリー若林が司会のテレビ番組。その書籍版がとてもおもしろかったです!

あらすじ

今人気の作家さんを2名ゲストに迎え、MCのオードリー若林さんとトークを展開するという、BSジャパンで放送されていた番組で、その内容が、本になったもの。
作家さんのマイルールや仕事について、普段の暮らしぶりなど、ここでしか聞けない話が満載です。

「はじめに」で若林さんが

別に高尚なことを語っているわけじゃないのに、むしろくだんないことばっかりなのに、小説家が話すと妙に深く、そして新しく聞こえてくるから不思議なのだ。
引用元:『ご本、出しときますね?』(P3)

と書いているように、作家さんの言葉は、なんでも意味ありげに、深い意味を持って聞こえてきます。

作家の考えていることが本当におもしろい

もともと小説以上に、作家さんの書いたエッセイを読むのが好きなので、会話形式で進む本書は、エッセイ以上に作家の素顔が垣間見えて、とてもおもしろかったです。最初から最後まで、あっという間に読み終えました。

作家という職業は、想像以上にかわった人たちばかり…(悪い意味ではなく)。

角田光代さんとかは、小説もエッセイもだいたい読んでいるので、なんとなくどんな雰囲気の人なのかは想像つくんですが、小説しか読んだことがない人や、まったく知らなかった人もいて。それがこんな人だったんだ…と、意外な面白さもありました。

特に浅井リョウさん。その発言には何度も笑ってしまいました。
ひねくれ者の若林も呆れるくらいの変わりもの。実際近くにいたらすごくめんどくさいだろうけど、そんな人が書く文章はきっとすごく面白いんだろうな。エッセイも出しているそうなので、ぜひ読んでみようと思います。

作家さんってやっぱり、感受性や洞察力が、人並外れて高いと感じます。ある物事に対して、意味ないくらいに深く考えたり、重くとらえたりしていて、だからこそ、いろんな感情や心の機微を言葉にできるんだろうなと思いました。

作家のマイルール

ゲストの作家さんが、自分のマイルールについて話すんですが、その中で、長嶋有さんのマイルール

一曲だけ聴きたくてレンタルで借りてきたCDの興味のない残りの曲もiTunesに入れる。逆に、人の家でかかった曲がたまたま変でも、その人の趣味なんだと判断しない
引用元:『ご本、出しときますね?』(P81)

というのが、とても印象に残りました。

私はどちらかというと、自分が気に入らないものは目につくところに置いておきたくないタイプで、物を手放すのにもあまり抵抗がない。
自分の気に入るもの以外は受け入れないというのは、こだわりがあるともいえるけれど、許容範囲が狭い、余裕がないともいえるなーと。

長嶋さんは、友達から変なお土産をもらったら、自分のセンス関係なく、もらった縁を大事にして飾る人が好き、と書かれていました。
だから、それを見て、「この人こんなセンスなんだ…」とは思わない、と。

私も自分に対しても人に対しても、そんな余裕を持ちたい。
物だけでなく、人間関係にもあてはめると、自分の視野の狭さを考えさせられました・・・。

逆に、そんなの信じられない!というような、まったく共感できない考えの人とかもいて、それはそれで面白かったです。

まとめ

ゲストの作家さんの著書や、紹介されているものから、読みたい本もいくつか見つけました。
ページ数は多いですが軽く読めるのでおすすめです!