メモ帳~本とお菓子といろいろ

福岡に住む主婦の備忘録です。

『ひきこもらない』を読みました

『ひきこもらない』Pha

f:id:cchoco:20170913213348j:plain

京大卒、元ニートという不思議な肩書のPhaさんの著書。
ネット上で知り、気になったので読んでみました。

会社で働いて、家庭を持って…という世間一般で普通といわれる暮らし方ができないというPhaさんが、何を考えて、どういう生活をしているのか…。そんなエッセイです。

以下、読書メモです。

移動時間の魅力

すごく共感したのが、第2章の「移動時間が好きだ」というところ。
私も、早く目的地に着くのはもったいない気がするタイプ。高速バスも好きだし、青春18きっぷでゆっくり旅する…なんて、やったことないけどすごい憧れます。

20~30代の頃、仕事で出張移動が多く、しょっちゅう高速バス、新幹線、飛行機に乗って、ビジネスホテルに泊まる…という生活をしていたときがあり、それがきっかけで、移動が好きになりました。

パソコンをひらいて仕事をしたり、本を読んだり、音楽聴いたり、ぼーっとしたり、寝たり。
どっかでお茶したり、家で過ごすのとはまた別の、特別な自由な時間。

今いる場所から離れて考える

自分がそのときいる場所によって見えるものや考えることは変わるから、もっといろんな場所に行っていろんなものを見ないといけない。(P7)


「旅で自分探しをする」と言うとちょっと笑われたりするけど、僕は全然ありだと思う。人間というのは周りの環境にすごく影響を受けるものだから、身を置く環境を変えてみると、自分の行動のどの部分が周りの影響でやっていたことで、どの部分が環境によらず自分がやりたいことなのかが見えてきたりするからだ。(P67)

引用元:『ひきもらない』Pha

場所によって考えることが変わる、というのも、すごく実感してます。

旅行に行きたい理由は、観光というより、今の環境からとにかく離れたい、というのが大きい。

旅で自分を見つめなおす…とかよくいうけれど、本当になぜか住んでいるところから離れたら、これまでのことや、将来を考えたり、自分のことを自然と俯瞰的に見れたりします。

そんな時間が大切です。

ないものねだり

あてもなく出かける、高速バスに乗ってどこかに行く、シェアハウスに住む、意味もなくビジネスホテルに泊まる、青春18きっぷでふらり旅…とか、全部うらやましいです。でも、今の私には、時間的にも金銭的にもなかなかむずかしいことばかり。

そうした自由のかわりに、精神的な安定を得ている、ということなんだけど。

この本を読んでいちばん感じたことは、「いいなーうらやましいなー」でした。

家族の幸せも欲しいけれど、自分の自由時間もほしい。子供の教育も大切だけれど、自分の趣味にもお金を使いたいという、ないものねだり。

いろんなことに縛られていない(ように見える)著者をうらやましく思ってしまうけれど、Phaさんのほうも、今の生活をするかわりに、何かを我慢したり犠牲にしたりしてるという思いはあるんだろうか? そんなことを思いながら読みました。

こんな風な生活はできないけど、ふらっと電車で、知らない駅、用もない駅で降りて、うろうろする…とか、そんなできそうなことを、ちょっとの楽しみとしてやりたいなーと思いました。

まとめ

毎日の生活に追われていると、ほんとは何をしたいかわからなくなる時があるので、たまに立ち止まったときに読み返したい1冊です。